【クマ活】北海道コンサドーレ札幌様と活動しました!(2021年8月23日)
2021.9.2
お知らせ
世界自然遺産 知床。
北海道の自然を代表する大型哺乳類
ヒグマの高密度生息地として有名ですが、
知床のヒグマ問題は深刻化しています。
ヒグマの人慣れや
ヒグマ渋滞(ベアジャム)の発生、
市街地への侵入などなど
この問題を解決するべく、
私たちは「クマ活」を行うことにしました!
北こぶしリゾートの60年の恩返しとして、
知床をつづけていく活動に本気で取り組みます!
北こぶしリゾートがクラブパートナーとして応援する「北海道コンサドーレ札幌」様ご協力のもと、河合CRCとともに見回り・ゴミ拾いを行いました。
クマ活当日、まずは「クマ活レクチャー」で、知床やヒグマのこと、なぜクマ活をするのかについてご説明しました。
今回行ったのは、「見回り・ゴミ拾い」です。
毎年7月から10月ごろまで、カラフトマスやシロザケが知床の海に姿を現し川へ遡上を始めます。これを狙って毎年多くの方が釣りを楽しまれており、場所・時を同じくしてヒグマもマスやサケを食べるために河口付近にやってきます。この時にヒグマの誘引物(例えば人の食べ物や釣った魚、釣りえさなど)が放置され、それらの誘引物をヒグマが一度でも口にすると、その場所に食べ物があることをヒグマが学習してしまい、何度も出没を繰り返すようになります。これまで人目を避けて慎重に行動していたヒグマもびっくりするほど行動が大胆になっていきます。また何度も出没を繰り返していく中で、人と食べ物の関係を関連付けて学習してしまうと、人身事故を引き起こす可能性が高くなってしまいます。そのような状況になってしまうと、地域住民や観光客等の安全を確保するために駆除せざるを得ないことがあるのです。
現実に過去にそういった事案がありました。詳しくはこちら。
(公財)知床財団 活動報告ブログ 「幌別川河口のサケ釣りの現状と経緯」(2020年9月25日)
今回のクマ活では、この時期にヒグマが出てきやすい場所やヒグマの誘引物が放置されやすい場所をメインに見回りやゴミ拾い(誘引物の除去)を行うことにしました。
熱心にレクチャーを聞いていただいたコンサドーレ河合CRCとスタッフ・山本さん、クマ対策についてもいろいろとご質問を頂きました!
その後、知床財団のスタッフにも参加いただき、世界遺産登録地域内との境目になっている「幌別川」へ移動。この幌別川では釣り人とヒグマとのトラブルを防ぐための「ホロベツルール」があり、多くの釣り人がそのルールを守って釣りをしていましたが、今年は初めて幌別川に訪れる方が特に多いためルールの周知や監視が充分に行えず、またヒグマの出没も相次いだことにより、8月23日から幌別川河口周辺への立ち入り自粛をお願いしているとのことでした。
知床財団のスタッフから現地を見ながらご説明頂きました。
幌別川の現状について詳細はこちらからご覧いただけます。
(公財)知床財団 活動報告ブログ「幌別川での釣りは2021年8月23日(月)より一時全面自粛となります。」(2021年8月18日)
同じくウトロ地域の別の釣り場では、実際に河口付近まで降りたところ生ゴミの不法投棄物がありました。
河川に遡上するサケ・マスをヒグマが利用するのは、北海道らしい光景であり、野生動物であるヒグマ本来の姿と言えます。全道的にダムの建設や河口付近の都市化が進み、ヒグマが住む森までサケ・マスが帰ってきづらい中で、この姿は守られるべきものだと思います。
ヒグマが川に降りてきた際、もしこの生ゴミを食べ、美味しいと感じ、味を覚えてしまったら…、ヒグマは食べ物欲しさにこの場所に固執し、徐々に人に近づくようになるかもしれません。守るべき姿から一転、それを見た人はヒグマに対して恐怖を覚えるでしょう。
生ゴミの他にもこの海岸では、海から打ちあがったものやどこからか投げ捨てられたようなものなど様々なゴミを発見。雨の中でしたが河合CRCと一緒に拾いました!
知床では釣りをはじめ、トレッキングやクルーズ、登山、カヤック、サイクリング、キャンプなど多くの自然体験とアクティビティがあり、知床の自然を心から楽しむことができます。知床の自然を守り自然体験の場を失わないように、知床エリア(もちろんそれ以外の場所でも)ではマナーやルールを守って楽しんでいただくようお願い致します。
今後とも北こぶしリゾートはクマ活、知床をつづけていく活動に取り組んでいきます!
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